医学が進歩した現代、不妊治療で赤ちゃんを授かる人が増えましたね。
私の友人も、先月出産をしたのですが、
「実は不妊治療でやっと授かったんだよ」と教えてくれました。
日本で不妊症に悩むカップルは6組に1組いるといわれ、
実に50万人の方は何らかの治療を受けていることになります。
友人もそうでしたが、「いつかはできると気楽に構えていたら、もう30代半ば!」
と不妊治療を始める人も多いようです。
ただ、不妊治療で妊娠できる年齢もあり、
どうしても子供を授かりたい方は早めに治療を受けた方がよさそうですね。
今回は、子供を授かりたい夫婦、必見!
妊娠できる年齢と費用、不妊治療における夫婦の問題についてお伝えします。
不妊治療でかかる費用の平均とは?
不妊治療には、お金がかかるとよく言われますが、
具体的にはどのくらい費用が必要なのでしょうか?
不妊治療といっても、さまざまあります。
初期の頃の検査や治療なら健康保険を使える場合もありますが、
人工授精や体外受精の段階ではほぼ全て実費となってしまいます。
不妊治療にかかる具体的な金額は?
★ 初期の不妊治療(保険適用内)
- ホルモン検査・精液検査・子宮卵管造影検査など:平均2,000円
- タイミング法:平均5,000円
- 排卵誘発注射:平均1,500~2,000円
- 腹腔鏡膜下手術(子宮筋腫が不妊原因となっている場合):平均200,000円
★ 自由診療(保険適用外)
- 人工授精:1~3万円
- 体外受精:30~60万円
- 顕微授精:25~50万円
運が良ければ、初期の不妊治療だけで済みます。
うまくいかない場合は、
夫婦で話し合って次の段階に進むか決める必要があります。
その場合、やはり高額の費用がかかるということは間違いありません。
自由診療は、各医療機関によって金額が
違いますので、HPなどで確認してみましょう。
妊娠できる女性の年齢とは?
晩婚化の今、第一子を30代で産む人も随分と増えました。
「いつかはできる」と思いがちですが、残念ながら
妊娠できる確率というのは、年とともにドンドン下がっていきます。
妊娠する目安とは?
妊娠を望むカップルの場合、妊娠する確率は・・・。
- 25歳~30歳:25~30%
- 35歳:8%
- 40歳:5%
そして45歳では、たった1%になってしまいます。
女性の場合、37歳を過ぎると急激に妊娠力が低下。
44歳を過ぎると、妊娠するのは大変難しくなります。
時間に限りがありますので、子供を望んで
1,2年経っても妊娠しない場合は、不妊治療を早めに始めた方が良いのです。
★ 高齢出産(35歳以上)のリスク
高齢出産となれば、それなりにリスクを伴う出産になることも考えられ、
近年「自閉症」への意識が高まっています。
子供が自閉症と診断された(驚)!離婚を選択する親の心境とは?
子供がほしいという気持ちはわかりますが、やはり高齢出産には
子供だけではなく母体にもリスクがあることを覚えておきましょう。
夫婦の抱える問題(見えない温度差)
不妊治療は、夫婦の協力が必要なため、
想像以上に問題を抱えてしまうことも多いです。
実際不妊治療を受ける前に、どのような困難が
ありうるのかを知り、うまく乗り切ることを考えましょう。
① 不妊治療でかかるお金の問題
不妊治療が長引くほど、費用がかかります。
夫婦の気もちが一致していないと、もめてしまいやすくなる要因となります。
一般的に、妻はどうしても赤ちゃんが欲しいのに、旦那さんの方はそこまで
子供を望んでいない、その費用を他のことに使いたいというケースが多いようです。
金の切れ目は縁の切れ目といわれるように、
夫婦関係の危機になりえる深刻な問題の一つです。
「ここまではがんばろう!」としっかり話し合っておきましょう。
② 義務的な夫婦生活
女性が病院に行くことが多く、先生から妊娠しやすい日を指導されます。
子供が欲しい女性にとっては必死です。
つい先生の言葉通り、
「今日は排卵日だから、早く帰ってきてよ」と夫に言ってしまいます。
ところが男性はデリケートですので、
子供を望んでいたとしても、気分がげんなりしてしまいます。
夫婦仲が冷えてしまっては、厳しい不妊治療を乗り切ることはできません。
女性の方が一枚上手になって、にごすように
そっと伝えてみると、旦那さんの気もちも違ってきます。
③ どちらかに不妊原因がある
不妊の場合は、どちらか一方に重要な原因があるケースがでてきます。
- 男性:無精子症・乏精子症・精子無力症など
- 女性:着床障害・無排卵月経・子宮内膜症など
子供が欲しい気もちが強いほど、相手を責めたり自分を責めたりしがち。
その結果、夫婦の仲が悪くなってしまうことがあります。
夫に原因がある場合、やはり本人はショックを
受けていますので、追い打ちをかける言葉はNGです。
★ 治療中はとくに、思いやりの心を忘れない
自分に原因がある場合も同じ。
つらい不妊治療をがんばっている
自分をいたわってあげないと、うまくいくものもいきません。
落ち込んでいると、旦那さんも困ってしまいます。
不妊治療は、まず夫婦ありき。
二人が楽しい雰囲気の家庭で過ごせることが一番です。
まとめ
不妊治療をしてまで子供が欲しいと
思うのは、夫婦にとって自然な気もちです。
妊娠できる時期にできることをやっておきたい!
という気もちは大事にしたいですよね。
後悔はしたくありませんから・・・。
そして、不妊治療が成功すれば待望の赤ちゃんが・・・・。
ただし、妊娠してから出産するまでにもお金がかかり
ますので、事前にどれくらい費用がいるのか知っておく必要があります。
夫婦で気もちと力を合わせて、「つらい時期も
いっしょだったから乗り越えられた」と思える時間が過ごせるといいですね。