5月のゴールデンウィークを過ぎたころから、
天気予報で取り上げられるのは「梅雨の予想時期」
毎日、ジメジメで洗濯物が生乾きだったり、関節が痛んだりなど。
梅雨に対して良いイメージはあまりないですよね。
今年の梅雨はいつ頃始まり、いつ頃終わるのでしょうか?
ズバリ!2016年を予想してみました。
梅雨入り・梅雨明けの基準って何?
季節が春から夏へ、移り替わる時期になると太平洋高気圧が活発化。
大陸の冷たい空気を含んだ高気圧とぶつかり、押し合う形になります。
この時に日本南岸から中国長江流域に停滞前線が発生し、
本州から九州・沖縄までの広い範囲で雨や曇りの日が続くんです。
この天候状態を「梅雨」といい、停滞前線を「梅雨前線」と呼びます。
梅雨はいつが始まりで、いつが終わりなのでしょうか?
気象庁が1週間程度の天候予想に基づいて発表するのですが、
実はその定義はあいまいです。
基本的に、梅雨前線の影響で雨が降りやすい状態が続くと
予測されたときに「梅雨入り」を発表。
その後、太平洋高気圧の勢力が増して梅雨前線を北に押し上げ、
夏の気圧配置の状態に変わったら「梅雨明け」を発表します。
ただし梅雨時期の天気は変わりやすく、梅雨入りしたかな?
と思ったら梅雨のはしりだったり、梅雨が明けたかな?と思ったら
梅雨の中休みだったりと、予想がとても難しいのです。
2016年の梅雨入り・梅雨明け予想
日本全国で最も梅雨入りが早い「沖縄県」
過去のデータでも、沖縄県の梅雨入りは最も早い時で4月20日頃、
最も遅い時期で6月4日頃というデータがあります。
沖縄県が全国の梅雨入りの目安になっていますからね。
気象庁が発表した、1951年からの梅雨入り・梅雨明けの確定値と、
平年(2010年までの過去30年の平均、入り・明けを特定しなかった年は除外)の月日が掲載しています。
2016年の梅雨入り・梅雨明けは平年の±5日くらいで見ておくとよいでしょう。
なぜ北海道には梅雨がないのか?
梅雨前線は沖縄から徐々に北上し、東北地方まで北上します。
全国的に見ても梅雨の期間は、どの地方も約一か月半ほどが平均。
実は、北海道には梅雨がないと言われますが、それはなぜなのでしょうか?
沖縄から北上してきた梅雨前線の勢力が、北海道に届くまでに
弱まってしまうことが原因で梅雨がないと言われます。
そして、北海道以外にも梅雨がない地方があったんです。
それは、「小笠原諸島」
意外と梅雨って全国的にあると思っている人が多いですが、梅雨前線の関係で
雨量が少ないということで、小笠原諸島にも梅雨がないという説もあります。
まとめ
昨年の梅雨入り・梅雨明け時期と平年とを比べて、
大きくずれているところもあればぴったり一緒のところもありますね。
これは、太平洋高気圧と大陸の高気圧の勢力バランスだけでなく、
遠く離れたペルー沖で発生するエルニーニョ現象も大きく影響しているからです。
梅雨時期は毎日ジメジメ、高湿度で不快指数が高くなります。
さらには、洗濯物が乾きにくく生乾きになることで
特有の臭いが付いてしまうんです。
しっかりとした対策をして、梅雨を乗り切りましょう!