七草粥って名前は知っているけど、いつ?何のために食べるの?

そもそも意味や由来を知らないまま、
七草粥を食べている方が実は多いのです。

みなさん習慣だから、ただ時期が来たから、
というだけでやっている方がほとんど。

これを機会に、七草粥のホントの
意味と知られていない真実を知ってみませんか?
   

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七草粥って何?

お正月になりおせちを食べた後、
1月7日になると必ず食べるのが「七草粥」

七草の種類と意味・効能とは?

七草粥とは?名前の通り7つの草を使ったお粥なのですが、
その一つ一つの草には、しっかりとした意味と効能があるのです。

1.セリ

競り勝つという意味を持つセリには、
ビタミンC・ビタミンB・カルシウム・ミネラルが豊富に含まれています。

また、胃の調子を整えてくれたり食欲を増進
させてくれたり、目の疲れを感じにくくさせてくれたりします。

さらにセリの独特な香りには鎮静作用があるのです。

2. ナズナ

撫でて汚れを除くという意味を持つ
ナズナには、食物繊維・ビタミン・ミネラル・鉄が含まれていています。

また、胃と肝機能の改善や高血圧の改善、利尿作用まであります。

ちなみに、ナズナはぺんぺん草とも呼ばれている草です。

3.ゴキョウ

仏様の体という意味を持つ
ゴキョウには、タンパク質・ミネラルが豊富に含まれていて、
気管支に良いものなので咳や喉の痛みなど、風邪のような症状に効いてくれます。

4.ハコベラ

(繁栄がはびこるという意味を持つ)
ハコベラも、タンパク質・ミネラルが
豊富に含まれていて、「利尿作用や歯槽膿漏」に効きます。

昔は薬草としても使われていたほど体に良いです。

5. ホトケノザ

仏様の安座という意味を持つ
ホトケノザには、抗酸化物質が含まれていて、高血圧の予防や
筋肉痛や打撲にも効きますし、解熱効果・解毒効果もあります。

6.スズナ

神を呼ぶ鈴という意味を持つ
スズナと聞くとよくわからないと思いますが、これ実はカブです!

カロテン・ビタミンC・ビタミンK・カルシウム・
鉄・ミネラルが豊富で、なんと「美白効果」もあります。

根っこの部分には、消化を促進してくれる成分と
コレステロールを低くしてくれる成分があります。

7.スズシロ

汚れなく清白であるという意味を持つ

これもスズシロと言われていますが、大根です。

大根に含まれている辛味成分には抗菌作用や抗がん作用があります。

七草粥は本当に体に良いことばかりで、
おせちをたくさん食べて疲れた胃を休めるために食べましょう!

と言われているのですが、実は由来や意味としては少し違うのです。

せっかく七草粥食べるならホントの意味を知って、
その行事を楽しみたいと思いませんか?

七草粥を食べるホントの意味

七草粥とは、名前の通り「7種類の草を使って作るお粥」

日本では一般的に1月7日に食べられていて、意味はおせちなどの豪華な料理を
食べて胃が疲れているから、七草粥を食べることで胃を休ませてあげるという意味

しかし、 それは間違っているのです!!

七草粥を食べるホントの意味は・・・?

邪気を払って、1年の無病息災を願うためです。

七草粥を食べるというのは、
中国の七日正月という風習が伝わったものなのです。

これは中国に伝わる占いから来ている風習で、元日から動物を当てはめてその日に、
当たる動物は殺したりせず大切にするのという言い伝えがあるのですが・・・

1日(元日) 鶏
2日 狗(イヌ)
3日 羊
4日 猪
5日 牛
6日 馬
7日 人

そうなんです。7日がちょうど人になっていますが、
その日に合わせているのです。

七草粥の基本的な食べ方!

七草の臭みが嫌いという方も多いですよね!

だからって食べないのはもったいないですよ!

★ しっかり七草の下処理をすれば大丈夫なのです。

下処理の方法は、七草を刻んだ後、
塩をかけ青臭さを絞って抜き、熱湯に入れて出したら終わりです。

単に塩だけじゃ味気ない感じで嫌という方は、ダシや昆布茶や
薄口醤油などをお好みで足してみてもとても美味しくなりますよ!

より食べやすくするには、鶏ガラスープの素やシーチキンなんか
入れるとお子さんでも臭みが減って食べやすくなるのでおススメです。

七草粥は、アレンジ方法がたくさんあるので、
オリジナル七草粥を作ってみると良いですよ!
   

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七草粥の歴史について

古来中国、当時中国は七日を節目にしていて、
7種の草をスープにして食べていました。

これが年の始まりの1月7日に食べることで、
1年の無病息災を願い食べるという風に少しずつ変化していきました。

そして後に日本に伝わり1月7日に食べられるように
なったのですが、元々日本では宮中行事として行われていたのです。

一般庶民に伝わったのは江戸時代になって江戸幕府が
「式日」に制定してからなのです。そして今に至ります。

それを裏付けるのは昔の日本の書物です。

七草粥の真実とは?

日本の昔の書物には『1月7日に七草粥を食べれば
万病なく邪気も払える』と書かれているのが残っています。

実は、もう1つ知られていないことがあるのですが、この風習が日本に
伝わったのは旧暦だった時なので、今の暦に当てはめると2月になるのです。

そこで、明治時代になると暦が変わるということで、公式行事として
は廃止されてしまいましたが、今でもそれは風習として残っています。

このようなことから、1月7日の方が意味に合うということで、
今の暦に合わせずに日にちを合わせたままなのです。

これがみなさんがあまり知らない七草粥の真実です。

まとめ

七草粥を食べるホントの意味を知ってみてどうでしたか?

せっかく毎年食べているのに、
ただなんとなく食べているだけではもったない!!

今回は、七草粥の真実をお伝えしてみて、私も来年からは
もう少し気持ちを変えて、1年の無病息災を願って食べます!

七草粥に調味料を塩だけでなく、
少し自己流で足すのはホントにオススメですよ!

正直、七草粥の味が苦手だった私も食べられるよう
になって、美味しいと感じるようになったくらいです。

家族で意味を知って、みんなで美味しい七草粥を食べて、
素敵な1年を過ごしましょう!!