お彼岸は1年に2回、春と秋にあります。
「暑さ寒さも彼岸まで…」よく耳にしませんか?
聞いたことはあるけど、どういう意味なんだろう
と漠然とした疑問が湧いてしまいますよね。
いつなのか、何をする日なのか、どういう意味があるのか?
今回は、春にある春分の日とお彼岸に墓参り
をする本当の意味についてわかりやすくお伝えします。
2016年の春分の日っていつ?何をするの?
カレンダーに毎年載っている「春分の日」
- 真東から太陽が昇り、真西へと沈む日。
- 赤道上で、太陽が真上に来る日。
また「春分」とは、昭和23年から施行された国民の祝日に関する
『祝日法』によって「自然を讃え、生物を慈しむ」と制定されました。(第2条より)
明治11年から「春季皇霊祭」
として続いてきたもので、五穀豊穣を祈り、先祖をお祀りする日だったといいます。
歴代天皇や皇族の方々が、
祖先をお祀りする行事としていたものが一般にも広がりました。
また、ご先祖様を大切にするために、お墓参り
をしたり掃除をしたり、仏壇を綺麗にするようになったのです。
春分の日の豆知識
その春分の日は、毎年ほぼ変わらない日付ですが、
国立天文台が作成する「暦象年表」に基づき閣議で決定。
前年の2月に発行される官報の「暦要項」
で告知されるので、実は他の祝日のように定まってないのです。
うるう年があったり、公転するのに6時間のズレがあったり
と昼と、夜がほぼ同じ時間になる日を計算するのは大変なのですね~。
お彼岸は何をすればいいの?
さて、そのお彼岸ですが…。
春分の日、秋分の日を中日として
+前後3日間を取り、計7日間が各お彼岸の期間となります。
2016年の春分の日は3月20日(日)となっていますので、
- 彼岸の入り
- 前3日=3月17日~
- 春分の日
- 中日=3月20日
- 彼岸明け
- 後3日=~3月23日
という日程が「春のお彼岸」の期間です。
- 中日ではご先祖様に感謝をしてお墓参りを丁寧にする。
- 残り6日間は「六波羅蜜」を1日に1つずつ修めていく、功徳を積む日。
「六波羅蜜」とは?
② 自戒(戒を守り、反省する)
③ 忍耐(不平不満を言わず耐え忍ぶ)
④ 精進(精進努力する)
⑤ 禅定(心を安定させる)
⑥ 智慧(真実を見る智慧を働かせる)
これを行えば、煩悩などの世界である「此岸(しがん)」から悟りの
世界である「彼岸(ひがん)」の境地への到達が出来ると言われています。
ご先祖様の供養をし功徳を積むと、
極楽浄土へ行けると考えられていたのですね。
お墓参りに込められた想いとは?
できれば中日(春分の日)に行くことを
オススメしたい「お墓参り」
ご先祖様を忘れず、祀るという意味でも大事な行事です。
普段はなかなか行けない、行けても
お花とお線香をあげるくらいしか出来なかったりします。
しかしこの日ばかりは、丁寧に、ご先祖様を敬いましょう。
ご先祖様がいてくれたから、今の自分がある
人一人が生まれるまでに、
約6,000体のご先祖様がいるといわれています。
肉体はなくしても「血族である」ことで、親や祖父母から
遡ってお墓に入っているご先祖様から受け継いできたもの。
ご先祖様を敬うということは、実は受け継いてきた
「自分」を敬うことになるのではないでしょうか?
それでは簡単に、お墓参りの仕方を説明しておきますね^^
★ 持ち物
お線香・ろうそく・マッチ(ライター)・お花(しきみや季節の花など)
・お供え(お菓子や果物、または故人の好きだったものなど)
★ お掃除
お墓参りに行ったら、
まずお墓とその周辺を綺麗にしましょう。
- 墓石はお水をかけて洗います。
- 花立や水鉢、香立てなどは汚れやすいので丁寧に洗い流します。
- 墓石の彫刻部分は歯ブラシ等で丁寧に磨きましょう。
- 綺麗になったらタオルなどで水気を拭き取りましょう。
★ お供え
- 食べ物などは二つ折りにした和紙(半紙)の上に置きます。
- 水鉢に綺麗な水を入れます。
- 花立に、お花の長さを整えてお供えします。
まとめ
日本で受け継がれている風習のひとつ「お彼岸」
春と秋ではその意味合いに違いはあれど、
何かを「大切に思う」という気持ちに変わりはありません。
今では仕事が忙しい、遠方で田舎に帰れない
などの理由でお墓参りに行けていない方が多いみたいですね。
そんな時は、代行会社を使ってみるのもいいかもしれませんね。
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自分が直接行けなくてもしっかりと気持ちが
こもっていれば、ご先祖も喜んでくれるはずですよ!