年が明けると、日の光や空気まで新鮮に感じられますよね。
自然と「初詣に行こう」という気もちになります。
新年に向けて新たな誓いを神様に立てたくなるんでしょうか?
しかし、近年はライフスタイルの変化もあり、
なかなか元旦に初詣へ行けないことも増えました。
親戚との集まりや元旦セールにと忙しく
している間に、あっという間に日が過ぎてしまいます。
そんな時、「あー!早く行かなきゃ。初詣っていつまで大丈夫?」
と思うことはありませんか?
初詣が後回しになりがちな方に、
正しい初詣の参拝時期とポイントをお伝えします。
初詣はいつまでに行くのがベスト?
私が子供の頃は、初詣といえば元旦に行くものでしたが、
最近はライフスタイルが急激に変化してきせいでそうではない模様。
元旦からデパートやお店(セール開催)が開いていますし、
家族がそろうのも元旦とは限らなくなってきましたからね。
また、核家族が進み家族みんなで
何かをするということも少なくなってきているのが現実です。
松の内とは?
初詣は、「松の内」に行うことが良いとされています。
松の内というのは、門松や松飾りを
飾っておく期間で、元旦から7日までをさします。
本来は15日まででしたが、
江戸時代に7日までというのが主流になりました。
しかし、京都や大阪など関西では、現在も15日までを松の内としています。
初詣の意味って知っていますか?
案外言葉は知っているが深い意味までは分からない人が大多数!
ここでしっかりと初詣の意味を理解しておきましょう。
意外と知らない初詣の意味
初詣の「初」は「初めての」「新しい」ということで、
「その年初めての」という意味を持ちます。
「詣」は、「参出(まゐいで)」から転じた「まゐで」が変化した語です。
「詣」の漢字は「言」と「旨」からなり、言葉の旨みを高めると
いうことですが、それが「高い所に行きつく」という意味に発展しました。
「初詣」とは、新年になって初めて神社やお寺に参り、
一年の無病息災や平穏無事を祈るということです。
神社とお寺の参拝方法の違い!実は作法には深い思いが込められていた
もともとは、一家の主が大晦日の夜から元旦の朝にかけて、
その土地の氏神様を祀る神社に泊まり込み、夜通し祈願をしました。
これを「年籠り(としごもり)」といいます。
それが、大晦日の夜の除夜詣と、
元旦の朝の元旦詣に分かれ、後者が主流となっていきました。
現在では、歳神様が家にいてくださる「松の内」
の間に初詣を行えば良い、ということになっています。
お賽銭のもつ本当の意味とは
お賽銭を入れると、神様仏様に
願いごとを叶えてもらえる気もちになりますね。
しかし、お賽銭を出して願いごとを
聞いてもらうというのは間違いなのです。
本来は、「神様から頂いた幸福に感謝
している気もち」を表すのが、お賽銭です。
もちろん、お願いをすることによって、
新年への決意ができますから、NGというわけではありません。
その場合は、神様に感謝をしてから、お願いをしてみるのがベストです。
やはり神様も人間と同じで、お願いばかりではなく
神様には一年の報告や感謝をするという考えを持ちましょう!
では、次にお賽銭の金額はいくらがいいのでしょうか?
縁起のいい金額と悪い金額をお伝えしますと...。
縁起の良いお賽銭額
- 5円:ご縁がありますように
- 5円を〇枚:重ね重ねご縁がありますように
- 21円、31円:割り切れないため、恋愛継続や夫婦円満に◎
- 1万円:「万円」は「円満に通ず」という意味で◎
全部5円玉だと大変なので、50円玉や100円玉を使っても大丈夫です。
一方、縁起の悪い金額もあります。
縁起の悪いお賽銭額
- 65円:ろくなご縁がない
- 75円:なんのご縁もない
- 85円:やっぱりご縁がない
- 95円:苦労してもご縁がない
- 500円:これ以上効果(硬貨)がない。500円以上高い硬貨はない、ということから。
また、10円玉には「遠縁」という意味があるため、
お賽銭には不向きです。入れないようにしましょうね。
まとめ
以前は元旦に初詣に行くのが当たり前でした。
ところが今は、お店が元旦から開店していて、
「元旦セール」のチラシがたくさん入っていますね。
ついつい飛びついてしまい、気がつけば、三が日もとっくに過ぎ...。
でも、「松の内」の間、
歳神様がいらっしゃる間に参拝すれば良いと知れば安心です。
「私は行かない」なんていわずに、家族みんなで心新たに参拝しましょう。
初詣に行くと、家族の絆も深まるし、
新たな一年に対する意気込みがちがいますよ。