日本には有名な神社やお寺がたくさんあり、観光名所にもなっていますね。
ただ、肝心の参拝の仕方が、ちゃんと
わかっていない人がほとんどなんです。
「神社とお寺では、参拝方法が違う」というのはなんとなく
知っていても、「どっちがどうなんだっけ?」と混乱してしまいがち。
あわてて、前に立っている方のやり方を凝視。
マネて参拝、ということもあるのではないでしょうか?
毎回同じことであわてるよりもこの際、
しっかりと参拝方法と作法のポイントを押さえておきましょう。
神社とお寺の違いってなに?
神社とお寺は何となく似ているからどちらも同じなのかな?
って思っている方が多いと思いますが、実は大きな違いがあります。
神社とお寺では、祀っている対象が違います。
それでは、詳しい内容を見ていきましょう。
神社には神様
神社の場合は、その名の通り、「神様」を祀っています。
日本において神様とは、「人」や「自然」のことです。
菅原道真を祀っている太宰府天満宮、明治天皇を祀っている明治神宮などが有名ですね。
私の地元の太宰府天満宮は正月にもなると、ものすごい人出でお賽銭を入れるにも一苦労!
私たちの祖先が農耕民族であった関係で、太陽や海、
山などの自然を神と崇めている神社も全国に存在します。
キツネなどの動物を祀る神社もありますね。
お寺には仏様
一方、お寺は仏教の流れを汲んで建てられた場所です。
修業をつんで「仏」になった高僧や、無形である
「仏」を具象化した阿弥陀如来や菩薩などを祀っています。
仏像に手を合わせることで、仏様の境地
にちかづくことができるというありがたい場所なのです。
東京の浅草寺、京都の金閣寺、銀閣寺
など、多くのお寺が観光場所としても人気です。
参拝方法・作法:神社編
では、具体的にどのような参拝方法を取るのでしょうか?
まずは、神社の参拝方法から見ていきましょう。
神社の参拝方法
- 鳥居をくぐる時に一礼する
鳥居の先は、神様のいる神聖な場所なので、敬意を表す意味で一礼します。
- 参道の端を歩く
まん中は神様が歩く場所なので、避けましょう。
- 手水舎で、手と口を清める
日常の中でついた「穢れや罪」を落とす意味があります。
他の方のために、ひしゃくに口をつけるのはやめましょう。順番は、左手を洗う→右手を洗う→左手に水をため、
口を洗う→ひしゃくを立てて、残った水をひしゃくの柄に流すこれで、神様に挨拶する準備が整いました!
- 神殿前では、そっとお賽銭を入れ、2礼2拍手1礼をする
鐘をならしたら2礼2拍手をし、
手を合わせて無事に暮らせていることへの感謝をします。
★ ワンポイントアドバイス
その際、自分の名前と住所を神様に伝えましょう!
終わったら1礼をします。出雲大社の場合は、2礼4拍手1礼です。
神社は、神様にお願いだけをするのではなく、
「ありがとうございます」の気もちの場所を伝える場所です。
感謝の心を持つ人に、神様はもっとご利益を与えてくれると言われています。
参拝方法・作法:お寺
一方、お寺での参拝は神社と異なります。
具体的な違いを見ていきましょう。
お寺の参拝方法
① 山門に入る前に会釈をする
② 参道の端を歩く
③ 手水舎で、手と口を清める。
ここまでのやり方は、神社の時と同じで大丈夫です。
④ 仏様の前で、静かに帽子を取る
⑤ 無言で合唱、または仏様の名前を唱えながら礼拝をする。
手を合わせるだけでもちろんいいのですが
、仏様の名前を唱えると、あなたの気もちがより伝わります。
仏様の呼び方です。
薬師寺様→「南無薬師瑠璃光如来(なむ やくしるりこうにょらい)」
観音様→「南無観世音菩薩(なむ かんぜおんぼさつ)」
お釈迦様→「南無釈迦牟尼如来(なむ しゃかむににょらい)」
仏様の名の前につく「南無」には、
「こんにちは」という意味があります。
⑥ ご真言を唱える
呪文のようなものです。
お寺によって唱える内容は違いますが、
本尊の目に貼ってあることが多いのでご参照を。
⑦ 山門をくぐった後に、本堂に向かって一礼をする
まとめ
参拝や作法は神様や仏様のいる神殿や本堂の前で
「どうやるんだっけ?」と、とまどうことが多いですよね。
でも安心してください!ここを簡単に覚えるポイントはズバリ!
神社では「2礼2拍手1礼」お寺では「拍手をせずに合唱」
あとは、そんなにかしこまらず、気軽に神社やお寺を楽しみましょうね。