普段元気いっぱいに過ごしている人でも、
季節の変わり目に風邪を引いたりして体調を崩してしまう。
こんな話はよく耳にしますよね。
暑い夏に気分よく生活出来たのに、これから涼しくなって
穏やかな気候になる秋の季節にうつ病の症状が悪化する場合が。
健康な人でも、季節の変わり目に
うつの症状が出ていきなり落ち込むことがあるんです。
では、どんな対策をしたら楽に過ごせるようになるのでしょうか?
今回は、原因と対策すべき方法について詳しくお伝えします。
秋にうつ病が悪化してしまう原因とは?
秋のうつ病は「季節性情動障害・季節性うつ病」と呼ばれます。
秋は涼しくなり始めて過ごしやすい気候の日も増える代わりに
時期の変わり目の頃は、真夏の暑さがぶり返す日もあります。
反対に、冬に向かう時期ですから
冷え込んでしまうと予想以上に厳しい寒さの日もあります。
健康保険組合連合会が発表しているグラフ(平成25年度)
![](https://info-rush.com/wp-content/uploads/2016/07/utubyou.jpg)
引用元:しらべぇ
5月病といわれる入学、就職、新生活などによる環境の変化で
起きるうつに似た症状が出やすい5月が最も少ない結果になっています。
そして、10月あたりから徐々にうつの症状が出やすい季節になります。
うつ病になっていると、脳内の感情や感覚を維持して
いる「葉酸」が不足していますので環境の変化には特に敏感です。
急激な環境の変化はホルモンバランスも崩れやすく、
一気に体調が悪くなることも珍しくありません。
普段うつ病を意識しない人でも
- 特に思い当たるところがないのに急に気持ちが落ち込む
- 身体を使っていないのに異様に疲れを感じる
- 十分な時間、寝ているいるのに日中眠気が取れない
このような症状が出てくることがあります。
★ 秋のうつ病の特徴とセロトニンの関係
秋のうつ病の特徴は、うつ病の症状に
多い食欲不振が、反対に食欲が強くなるという点があります。
昔から食欲の秋という言葉がありますが、
日中の強い眠気と食欲が合わさっている時には秋うつの可能性が高いです。
夏場は夜の7時ぐらいまで明るいのに、秋も深まると夕方の5時にはもう真っ暗。
脳内物質のセロトニンは、日の光を浴びて作られる物質なのです。
ですから、日が出ている時間が短くなると、セロトニンの量が減って
しまい夏までと違って一気に気力が無くなってしまう原因になります。
![](https://info-rush.com/wp-content/uploads/2016/06/galtukari.png)
季節的に悪化するうつ病は普段元気な人でもいきなり症状が
出るほどですから、うつ病の人の場合は更に症状を悪化させる要素が出てしまいます。
寒暖差も激しくなるため、自律神経の緊張状態とリラックス状態の
切り替えが上手く行かなくなるのも症状がひどくなる原因です。
自律神経失調症の症状を一発チェック!受診するなら何科がいいの?
あまりにも深刻な場合は、病院での受診も考えるべきですよ。
うつ病にならないための対策すべき3つの方法
あまりに症状が良くならない時には、病院での相談を視野に
入れたほうがよい秋のうつ病ですが、普段から簡単に出来る対策もあります。
では、具体的な対策を見ていきましょう。
日の光に当たる時間を増やす
日照時間が減ってセロトニンが減るのが原因の一つなので、
暇を見つけて日の光を見たり光に当たる時間を増やします。
明るい時間が短いので、職場での休み時間は特に有効に利用しましょう。
窓際など家の中でも、自然と光が入る場所で
過ごすようにすると光に当たる時間を増やせます。
食事を見直す
セロトニンの生成は食べ物の栄養からも行われるので、
食事を見直すことでも症状を軽くする事も出来るんです。
暑い日はざるそば、寒い日には丼に温かいスープを入れて美味しく食べましょう。
また、脳に良いと定番なのは、
やはり青魚で旬の食材はサンマがあります。
![](https://info-rush.com/wp-content/uploads/2016/07/sanma.jpg)
- 青魚が苦手でも、マグロ(脳を活性化)や鮭(疲労回復効果)がおススメ
- 秋の定番のさつまいも(ビタミンB6)
- ヨーグルト(トリプトファンを含む食品 ⇒ セロトニンの材料)
ヨーグルトには、セロトニンの材料となる「トリプトファン」が含まれて
いますので、これを多く取り入れることでセロトニンの量を増やすことができます。
ビタミン類の摂取も大事なので、ビタミンのサプリメントでビタミンB12を
含んでいるものを飲用すると、苦手なものが多くても栄養を補うことが出来ます。
秋のうつ病の症状は食欲が増すのも一つなので、
食事の摂取はメニューを見直すことでも十分に対策できます。
身体を冷やさない
どんな病気にも言えるのですが、身体を冷やさないことが大切です。
冷えていると、秋のうつ病の特徴の眠気が
余計に辛くなったり、内臓の働きにも良い影響を及ぼしません。
自分でできる範囲の適度な運動は身体を温め、気持ちも向上させてくれます。
どんな人が秋のうつになりやすいの?
発症率を性別で分けると、
秋のうつ病は女性の方が発症しやすい傾向にあります。
特に、30代や60代の方に多い結果が出ています。
その原因は・・・。
- ホルモン周期に伴う症状
- 出産や育児
- 更年期障害
しかし、男性だから発症しないということ
ではないので、生活習慣も含めて見直しましょう。
SNSやオンラインゲームを良くしている、喫煙習慣がある、
運動不足といった要素が重なるとうつになりやすい傾向が出てきます。
現代の生活で一つは当てはまるものがあるのではないでしょうか。
特に運動不足は車、電車を多く
利用するようになっている生活では常に黄色信号です。
デスクワークが多いと更に運動する時間が短くなるので、一駅前から降りて
歩いてみたり家でも手軽に毎日出来るエクササイズを探しておくようにしましょう。
まとめ
秋のうつ病の悪化の原因がまずは太陽の光を浴びる量というのは、
朝昼晩を過ごしていると意外と意識しにくい要素です。
日焼けやシミの原因になるから、と日光を避ける人もいると思います。
ですが、秋を元気に過ごすためにも季節の変わり目には、
意識して太陽の光を浴びるようにしましょう。
朝の光が一番大事なので、起きたら一番に太陽を
見て元気の素を身体に吸い込むことを意識してください。
あとは、食事と運動を意識して秋のうつ病に負けない体作りをしましょう。