梅雨時期は天候が悪く熱中症が少ないと言われますが、それでも
昨年の6月だけでも300名以上の方が熱中症で搬送されています。

「熱中症」は真夏だけ気を付けておけば良いと考えていませんか? 

実は、梅雨の合間や梅雨明け直後の晴天時も要注意なのです。

関東地方だけで見ても、
夏本番の8月よりも梅雨時期の方が熱中症は多いのです。

今回は、梅雨に熱中症が多い理由と対策すべき3つのポイントをお伝えします。
   

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梅雨時期に熱中症が多い理由

熱中症は身体の水分が不足している状態で、
脱水状態によって引き起こされる症状なんです。

私たちの身体は強い太陽光や気温、
湿度などによって体温が上昇すると、汗をかいて体温調整をしています。

汗をかくと水分とナトリウム(塩分)が身体から失われます。

体内の水分量が減ってくると起きる症状

水分不足になると血流量が減って血圧が下がり、
めまいや頭痛、集中力の低下、内臓機能の低下、食欲不振などが起こります。

ナトリウムが不足すると神経や筋肉に影響が出て、
足のつれ、しびれ、脱力などの症状がでます。

このままの状態を放置すると体温調節機能が低下し、
体内に熱がたまってしまうので、汗をかいたらすぐに
水分とナトリウムの補給をしてくださいね。

梅雨時期は気温が真夏ほど高くなく、湿度が高くジメジメとしていると、
身体が汗をかいているかどうか分からなくなっていることが多いです。

また、身体がまだ暑さになれていないために対応ができにくく、
結果補給をしないままにしてしまいます。

このため、梅雨時期に熱中症を発症する人が多いのです。

梅雨時期の熱中症にかかりやすい環境

外出時、日中の日差しが強い場所は、
気温が体温を超えるほど高くなっていることもあるので、
できるだけ日陰に入るようにしたほうが良いです。

たとえ日陰でも、風通しが悪かったり湿度が高かったりする場所では、
汗が気化(蒸発)しづらいために体温が下がりにくいので気を付けましょう。

室内でも、キッチンや狭いトイレなど、
熱と湿気がこもりやすい場所は注意が必要です。

そして、熱中症は人間だけではなく犬や猫などのペットにも発症するのです。

熱中症は犬や猫でも発症する!症状でわかる危険度一発チェック

ペットを愛する人にとっては、常に注意を払い必要がありますね。

簡単にできる熱中症対策

対策としては、小型の扇風機などを使って空気を入れ替えるなど工夫をしましょう!

また、日差しが入る部屋は室温が上がりやすく、
エアコンや扇風機だけでは温度調整が難しい場合もあります。

そんな時は、遮光カーテンやすだれなどを上手に使って、
室温が上がらないような対策をとることで、熱中症を防ぐことができます。

近年では睡眠中に熱中症を発症する人が多くなっています。

熱中症で頭痛と吐き気が出たら危険信号?最初に対処すべき応急処置とは?

節電の意識からか就寝中にエアコンが切れるように、
タイマー設定をすることで、途中から部屋の温度が上昇してしまうためです。

このような事故を防ぐためにも、就寝中は少し高めの温度設定で
エアコンをかけっぱなしにしておくほうが安全ですね。

まとめてみると・・・。

  • 扇風機を使って空気循環をする
  • 遮光カーテンを使って室内温度を調整する
  • 快適な室内温度(28度くらい)でエアコンを使用

   

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梅雨時期の熱中症、対策すべき3つのポイント

  • 水分補給
    熱中症対策の一番はこまめに水分補給を取ること。

    特に、寝ている間もコップ1杯分の汗をかくといわれているので、
    朝起きた直後に水分を補給しておくことは重要です。

    そして飲む際は一気飲みではなく、少しずつ口の中で咀嚼するように
    しながら、ゆっくり飲みましょう。

  • ナトリウム補給
    汗をかくことで、体内のナトリウムが失われるので補給する必要があります。

    スポーツドリンクは体内吸収率が高いので良いですが、カロリーの気になる方は
    水分と一緒に梅干しを食べると同じような効果があります。

  • 体温を上げない服装や小物
    通気性の良い、吸湿性・速乾性のある服を着るようにしましょう。

    また、保冷効果のあるネッカチーフや身体を冷やすスプレーなどの
    小物を持っておくと、いざというとき安心です。

まとめ

熱中症は室内にいて、日光に当たっていないから
安心というわけではありません。

熱中症は重症化すると「意識障害」を起こすこともあります。

特に感覚機能が低下している高齢者や、
機能調整が未発達な子供がいるご家庭では十分な注意が必要です。

日差しの強い日に外出する時は、日傘や帽子を忘れずに。