食中毒は梅雨入り前の5月ごろから、
残暑の厳しい9月ごろまでが最も多く発生します。

その対策方法は、殺菌や手洗い消毒・加熱処理など様々。

特に注意する点は、「加熱処理」をしても
完全に菌は死滅しないんです。

今回は、食中毒にならないための原因と対策を詳しくお伝えします。
   

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食中毒の原因!なぜ梅雨時期に多いの?

食中毒は大きく分けて3種類あります。

  • 自然毒食中毒
  • ウイルス性食中毒
  • 細菌性食中毒

「自然毒食中毒」はフグや毒キノコなど、
動植物が持っている毒によって起きるもの。

スーパーマーケットなどで購入した食品で罹ることはまずありません。

「ウイルス性食中毒」はウイルスが蓄積している食品を食べたり、
人の手を介したりして感染するもの。

代表的なのは冬に流行するノロウイルスがあげられます。

特に気を付ける必要のある食中毒

梅雨時期に気を付けなければいけないのは・・・。

3番目の「細菌性食中毒」

カンピロバクターやブドウ球菌、ウェルシュ菌などの食中毒菌が
繁殖した食品を食べてしまうと感染します。

ほとんどの食中毒菌は高温高湿を好み、
温度25℃以上(特に30~35℃)、湿度70%以上で増殖が活発。

梅雨時期から夏、そして残暑にかけて、
ちょうど食中毒菌が繁殖しやすい環境になるのです。

加熱処理をしても死滅しない菌がある

菌によっては、数分間加熱処理をすれば死滅するものもあれば、
100度の熱で30分加熱処理をしても無毒化されないものもあるのです。

加熱処理が効かない代表的な菌

  • ウェルシュ菌:煮込み系の料理が原因で発生する
  • セレウス菌:デンプンを含む食物が原因で発生する

食中毒の症状としては、下痢や腹痛が発生します。

食中毒はどんな症状?知らないと怖い潜伏期間と対処法!

食中毒は菌によって、症状や潜伏期間が違ってきますので注意が必要です。

未然に防ぐ方法としては、例えば・・・。

  • 作り置きをしない
  • 調理したものは、できる限り早めに食べる
  • すぐに使わない食材は冷蔵(10℃以下)にて保存する

   

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食中毒の予防と対策

食中毒の予防3原則は、
「細菌をつけない」「細菌を増やさない」「殺菌する」が基本です。

① 正しく手を洗う

見た目にはきれいでも、外から付着するほこりや土、
皮脂や汗などで手や指はかなり汚れていて、
その汚れの中に食中毒を引き起こす細菌が潜んでいます。

帰宅時、調理時、食事時など、
正しい方法でこまめに手洗いをし、常にきれいな手でいましょう。

  • 流水でよく手を洗ってから、石けん等をつけてよく泡立てる
  • 手の甲を伸ばすように洗う
  • 指を組むようにして、指の間を洗う
  • 親指をつかんでねじるように洗う
  • 指先を立てて爪の間と手のしわの間を洗う
  • 手首をつかんでねじるように洗う
  • 流水でよく流してから清潔なタオル等で拭きとる

洗い終えた後にアルコール消毒液などを手に刷り込むと、
細菌繁殖が防げます。

② 食材は低温で保管する

食中毒菌の繁殖は高温高湿の環境で起こります。

調理前に食材をキッチンに出しっぱなしにすることはもちろん、
調理後でもテーブルの上に数時間置きっぱなしにするのは危険です。

調理直前まで低温で保管し、調理後はできるだけ早く食べましょう。

なお、お弁当などすぐに食べない食品に関しては、
保冷パック等を使って5℃以下で保存できると安心ですね。

③ 食品の中心までしっかりと加熱する

食中毒菌のほとんどは、熱にあまり強くありません。

基本的な食中毒対策は加熱処理をしっかりすれば問題ありません

ブドウ球菌などは65℃以上の加熱で死滅するといわれていますので、
調理の際は中まできちんと火を通しましょう。

④ まな板、包丁、ふきんなどは熱湯や漂白剤で殺菌する

食材の血や調理カスが残っていると、そこから細菌が繁殖します。

調理前に熱湯をかけたり、定期的に漂白剤に浸けたりして、
調理器具の殺菌を心がけましょう。

もちろん、調理後はきちんと洗って清潔にしておきます。

まとめ

基本的な食中毒対策は、加熱処理をしっかりすれば大丈夫なものがほとんどです。

しかし、加熱処理をしても死滅しない菌もありますので、注意が必要です。

食中毒菌は、体内に入った量が少量であれば、
身体の抵抗力で対処できます。

大量の細菌を侵入させないように、
日ごろから予防と対策を心がけ、食中毒を未然に防ぎましょう!