父母世代は当たり前のように行っているお歳暮の習慣ですが、
近年その習慣が変わってきているみたいです。
若い方の間では、「お互い気を使わない方がいい」
ということもあって、ムリして贈らないという風潮になっていますよね。
しかし、ビジネス上では、相手先への礼儀が
重んじられますので、お歳暮は欠かせない催事です。
ビジネスマナーを知らないというだけで、大事な取引先の方を
怒らせてしまえば、自分だけの責任では済まない事態になってしまいます。
そんなお歳暮「どうやって送ればいいの~」という方のために、
お歳暮の気になる時期と失敗しないビジネスマナーをお伝えします!
お歳暮の気になる贈る時期とは?
祖先の霊を祀るため、正月に親や本家に
供え物を持ち寄ったのが、お歳暮の始まりです。
今では、一年間お世話になった人への年末のあいさつとなっています。
今までは正月を迎える準備で忙しくなる月末は避け、
12月10日から20日までの間に贈るのが一般的でした。
ですが、最近は12月に入ったら
届くように手配するようになってきています。
職場で食べてもらうような品物を贈るなら、早めに届けると安心です。
贈る相手に注意する:マナー編
送り先のマナーとルールを守りましょう
- 取引先
取引先の会社に贈る場合は社長名、支店に贈る
場合は支店長名、部署宛てに贈る場合は部長名を書きます。 - 日頃お世話になっている方
会社の顧問弁護士や会計士、経理士や、社内の上司・先輩など
逆に送ってはいけない場合があります。
★ 注意すべきポイント
倫理上の観点から、公務員や政治家は
品物を受け取ってはいけないことになっています。
相手企業が受け取りを禁止しているかどうか、
事前に確認をしましょう。
お歳暮を贈る際の品物の値段
3,000円~5,000円が相場ですが、10,000円までという会社もあります。
相手の負担になるような金額はさけましょう。
品物の金額について気をつけたい点は?
- お中元より安い値段のものを贈らない
- 前年より安い値段のものを贈らない
- 上司や先輩には高額すぎるものを贈らない
お歳暮は、お中元より重要なごあいさつと
されているため、手を抜かないようにしたいですね。
贈って喜ばれるお歳暮の品
贈る相手のことをよく考えられたお歳暮は喜ばれます。
たとえば…
- 職場のみんなで分けられるお菓子
- 職場で利用できるコーヒー、紅茶、お茶ギフト
- 地元の銘菓・特産品
- 自社をアピールできるロゴ入り商品
取引先に贈る場合、保存がきき、
調理などの手間の要らない食べやすいものが良いでしょう!
また、上司や先輩のお宅に贈るものとしては、普段口にしないような
特産品や地元の銘菓やご本人の嗜好にあったお酒類などもよろこばれます。
別便であいさつ状を
お中元やお歳暮は本来、相手の自宅や会社に
直接あいさつに出向き、持参するのが正式でした。
ですが、現在は宅配を利用するケースがほとんどです。
贈る前に事前に連絡を入れる
あいさつ抜きに品物だけを贈るのは失礼にあたるので、
品物が届く前に、必ず別便で手紙かハガキであいさつ状を贈ります。
とくに、生鮮食料品を贈る場合は、受け取る側の都合が
大事なので、あいさつ状を送ることは相手への気遣いになります。
また、ふるさとの名産品などの珍しいものを贈る場合は
、調理法や楽しみ方などを書き添えると親切ですね。
まとめ
お歳暮は、一年間お世話になった方へのごあいさつ。
「気もちさえあれば・・・。」と思いますが、
そうはいかないのがビジネスの世界。
お歳暮を贈るのにも、マナーが問われます。
逆にここをきちんと押さえておけば、信頼できる会社だな、
これからもお付き合いしたいなと相手に思ってもらえます。
ですから、やはりきちんとしていて損はありません。
分からないことはどんどん先輩や上司に相談しましょう。
そして、日ごろからお世話になっている先輩や上司にも
ささやかなお歳暮を贈れば、あなたの心遣いはきっと喜ばれることでしょう!